30代で子育てのために少し仕事をセーブした私は、40代になってから資格取得に興味を持つようになりました。
事実、40代から資格取得にチャレンジする女性は多いです。
この記事では、女性が40代で(50歳までに)取得して、キャリアアップに役立つ国家資格をご紹介します。
40代女性が国家資格を目指す理由・メリット

40代女性が取得して損のないおすすめ国家資格をご紹介するまえに、そもそも国家資格とは何なのか、取得するメリットをお話しておきます。
国家資格とは
国家資格とは、文部科学省のサイトでは次のように定義されています。
国家資格とは、国の法律に基づいて、各種分野における個人の能力、知識が判定され、特定の職業に従事すると証明される資格。法律によって一定の社会的地位が保証されるので、社会からの信頼性は高い。
引用:文部科学省サイト
国家資格は、法律で設けられている規制の種類により、次のように分類することが出来ます。
〇業務独占資格
弁護士・公認会計士・司法書士のように、有資格者以外が携わることを禁じられている業務を独占的に行うことが出来る資格
いくら知識があっても、資格を持っていなければ行えない業務があります。
乱暴な言い方にはなりますが、資格を持っているだけで必要とされる職場があるのです。
〇名称独占資格
栄養士・保育士のように、有資格者以外はその名称を名乗ることを認められていない資格
保育園で働いている先生が全員「保育士」とは限りません。
「保育士」を名乗って働けるのは、資格を持っている方のみになります。
〇設置義務資格
特定の事業を行う際に、法律で設置が義務付けられている資格
例えば、常時50人以上の労働者を使用する事業者は、衛生管理者を専任しなければいけないと労働基準法で定められています。
この衛生管理者はもちろん業種に応じた有資格者である必要があります。
〇技能検定
業務知識や技能などを評価する資格
働くうえで身につける、または必要とされる技能の習得レベルを評価する国家検定制度で、最近よく耳にするファイナンシャルプランナー資格(FP技能検定)もこれに当たります。
40代女性が国家資格を目指す理由・メリット
国家資格の定義で、注目すべき点は『法律によって・・・保証されるので、社会からの信頼性は高い』という点です。
国家資格は、その分野に興味のない人でも名前を知っている・どのような資格なのかわかるものが多いです。
40代女性が、これから新しい分野で仕事をしていきたい、キャリアアップを目指したいと考えた際、社会からの信頼性は大きな味方になります。
もちろん、資格を持っているからと言って即戦力になるとは限りません。
ですが、40代には『経験』という強い見方がついています。
これまでの実績や経験 × 国家資格 の組み合わせで、資格の効果を高めることが可能です。
人生100年時代と言われる今、まだ40代の私たちには働く時間は20年~30年と、たくさんあります。
今から新しく知識を入れるなら、信頼のおける資格取得を目指すのが近道と言えます。
国家資格を取得するメリットはいくつかありますが、特に40代女性が取得するメリットとしては
- 仕事の幅が広がり給与アップにつながる
- 社会的信用度が高いため転職に有利になる
が挙げられます。
40代女性におすすめの国家資格
ここでは、40代女性におすすめの国家資格をご紹介します。
本当に役立つと思っているので、実際に受験したもの(受験勉強中のもの含む)が多くあります。
目指している資格については、体験談も掲載していますので参考にしてください。
- 宅地建物取引士(宅建士)
- ITパスポート
- FP技能士(ファイナンシャルプランナー)
- 登録販売者
- 社会保険労務士(社労士)
宅地建物取引士(宅建士)

宅建士とは、不動産取引の専門家です。
不動産取引の契約前に必ず行わなければいけないといわれる重要事項説明は、宅建士のみが行うことが出来る独占業務です。
また、宅建業を営む事務所には専任の宅建士を置く義務があります。
以前、不動産業界のパート事務を希望した面接時に「宅建の資格は持っていますか?」と聞かれたことを良く覚えています。
持っていたら有利になったのかな?と感じました。
資格はないよりは合った方が、「話がわかる」「言葉が通じる」というメリットがあるように感じます。
宅建士は2021年に目指して不合格だった経験があります。今年もチャレンジして絶対取得したいと思っているイチオシ資格です。
民法を学び、相続について触れる宅建士の勉強は実生活でも知識として持っていたい内容が多いです。
良かったら、落ちた時の話でも読んでいってください。

また、宅建士に関する関連記事はこちらから確認できますので参考にしてください。
ITパスポート

ITパスポートは、情報処理推進機構が実施し、経済産業省が認定する国家資格です。
公式サイトでは、次のように定義されています。
ITを利活用するすべての社会人・これから社会人となる学生が備えておくべき、ITに関する基礎的な知識が証明できる国家試験です。
引用:ITパスポート試験公式サイト
受験資格はなく、47都道府県に116か所ある受験会場では、ほぼ毎日試験を受けられるようになっています。
四肢択一式で100問を2時間で解く形式の試験で、合格率が50%を超えています。
きちんと勉強すれば、比較的取得しやすい資格と言えるでしょう。
IT業界だけでなく、今はどのような業界でもIT知識が求められます。
日常でも使える知識が多いので、勉強しておきたい資格の一つです。
資格取得のための教材は多く売られているので、一度手に取って見ると良いしょう。
私はこの本で勉強中です。
FP技能士
ファイナンシャルプランナーとは、お金に関する専門家です。
保険や貯金・投資・年金・相続・税金といった、お金に関する幅広い知識を身につけ、顧客のライフプランの目標を達成するためのアドバイスを行うことが出来ます。
国家資格であるFP技能士は1級・2級・3級があり、3級には受験資格が不要です。
勉強したことは、すぐに自分の家計に使える知識が多いので、家計を上手に回せないと悩んでいる人にもおすすめの資格と言えます。
国家資格のFP技能士と、民間資格のAFP/CFPは別物です。

私は、2級FP技能士の資格を取得し、AFP(民間資格)の認定を受けました。
3級合格⇒2級挑戦するも実技のみ合格⇒コロナで受験見送り⇒2級学科合格と、長い道のりを経てようやく取得できた資格です。
もちろん、2級で学科試験に落ちた時の自己分析もしていますので、良かったら見ていってください。

1回落ちてあきらめかけたものの、合格まで頑張ってよかったと思っています。
今から何か資格を取りたいと思っている40代女性にはおすすめです。
転職しなくても、キャリアアップを目指さなくても、使える知識満載です。
また、ファイナンシャルプランナーに関する記事は、こちらからご確認いただけます。
登録販売者
登録販売者は薬剤師とは別の新たな薬の専門家です。
2009年の薬事法改正により誕生した国家資格です。
薬の9割ほどが取り扱えるため、薬剤師不足と言われる現在注目されている資格です。
(これまで薬剤師のみ認められていた一般用医薬品のうち、第二類・第三類に限り販売することが認められた資格です)
薬局や、ドラックストアでの活躍が期待されます。
また、今後薬の販売が出来るお店は増えていくと予想され、活躍の場所は広がっていくものと思われます。
合計出題数は 120問となり、試験時間240分、正答率70%以上が合格ラインです。
社会保険労務士(社労士)
社会保険労務士は社会保険労務士法に定められている労働社会保険諸法令を専門領域とする唯一の国家資格です。
企業においては
- 労働・社会保険に関する手続き
- 人事・労務管理
の専門家として活躍が期待されます。
あなたが会社に所属しているのであれば、総務や人事の部署で行っているようなことの専門家と考えるとイメージしやすいかと思います。
個人でも年金相談を受けたり手続きの代行を行うことが出来ます。
40代におすすめの国家資格まとめ
この記事では、40代におすすめしたい国家資格として次の5つを挙げています。
- 宅地建物取引士(宅建士)
- ITパスポート
- FP技能士(ファイナンシャルプランナー)
- 登録販売者
- 社会保険労務士(社労士)
いずれも実際に取得した資格・勉強してよかったと思っている資格・これから勉強する予定の資格ばかりです。
国家資格は、 国の法律に基づいて、各種分野における個人の能力、知識が判定され、特定の職業に従事すると証明される資格です。
第三者に自分のレベルを伝えやすい、理解してもらいやすい資格と言えます。
人生100年時代の今、40代からでも挑戦出来て転職やキャリアアップを目指したいと考えたら、国家資格取得に向けて勉強を始めてみませんか?