ドイツには「人生の半分は整理整頓」ということわざがあると言います。
そんな私は、人生の大半を整理整頓に費やしているような気がします。
- あれ?どこにしまったっけ?
- 今日着ていく服がない
など、絶対に持っているはずなのに、お目当てのものが見つからないという経験、誰しも一度は経験しているのではないでしょうか?
特にクローゼットや押し入れが物で溢れてしまうと悩んでいる方は多いです。
この記事では、住宅収納スペシャリストの資格を持つ筆者が、モノが多いクローゼットを片付けるコツをご紹介します。
更に、整理整頓されたクローゼットを綺麗に保つ方法も解説していきます。
大切な時間を「物探し」で無くしてしまわないためにも、是非あなたの家のクローゼットを思い浮かべながらチェックしてみてください。
クローゼットが片付かない原因は?
片付かない原因は大きく2つに分類されます。
それは、
- 人に起因する問題
- 建物・収納スペースに起因する問題
です。
建物に起因する問題は、
- 収納スペースが不足している
- ライフスタイルに合わない間取りになっている
- 収納が使いづらい
といった特徴がありますが、それをすぐに解決するのは難しいですよね。
実際
うちは収納スペースが少ない上に、使いにくいのよ。
と考えているため、引っ越しをすれば・リフォームをすれば、問題は解決できると感じている人が多いのです。
ところが、理想の間取りに引っ越したとしても、【人に起因する問題】を抱えている場合、片付かない問題は解決しません。
では、人に起因する問題を詳しく紐解いていきましょう。
物が多い・捨てられない
片付けられない最も大きな原因は、物が多いことと言えます。
物が多い人は、捨てられない人が多いです。
物が多くなると、すべてを把握することが困難になり、整理整頓がままならなくなります。
整理整頓ができていないからまた物が増えるという悪循環にもつながります。
物は勝手に増えたり減ったりすることはありません。
IN(買う・もらう)とOUT(捨てる・あげる・消費する)のバランスを取らなければ心地よい暮らしを維持することは不可能です。
捨てられない原因はいくつかに分類されます。
- まだ使えるのに捨てるのはもったいない
- 自分でお金を出したものを捨てるのはもったいない
- いつか使うかもしれない
- 人にもらったものだから捨てにくい
- 子供の作品は捨てられない
など、など、それぞれの理由によって解決方法が異なります。
片付け方がわからない
それほど物が多くないと思ってもクローゼットが片付かないのは、片付け方がわからない可能性があります。
片付け方がわからないのは、恥ずかしいことではありません。
整理・収納・片付けには、決められたステップがあり、ステップを知れば片付けられるようになるからです。
- その物が【要・不要】か、何に使ものなのかを考える
- 整理することで得られる効果・目的を考える
- 物をグループ化する(一緒に使う物・使用頻度別など)
- クローゼットに入れるものの訂正量を考える
- 整理したものをクローゼットへ納める
- クローゼット内に物の指定席を完成させる
片付けをする時間がない・忙しくて片付けられない
おうち時間が増えているとはいえ、日々の生活に忙しく片付けをする時間がないという方も多いです。
今すでにごちゃごちゃになってしまったクローゼットを片付けるにはある程度まとまった時間が必要です。
ところが、正しい方法で片付けを行い、物の定位置を決めてしまえば、片付けをする時間をわざわざ作る必要はありません。
普段から、出したものを定位置に戻すだけで良いからです。
整理・収納・整頓・片付け・掃除は、それぞれの意味・行うことが全く違います。
整理
不必要なものを取り除くこと
収納
整理した後に行うこと
「今使っている物」を「使いやすい状態」にすること
片付け
使った物を元の定位置に戻すこと
整頓
乱れたものをそろえ、整えること
掃除
片付けた後に行うこと
掃く・拭く・磨くと言った汚れを取り去ること
片付け方を理解し、物の定位置が決まっていれば、普段行うのは【片付け・整頓・掃除】だけになります。
クローゼットを片付けるコツ
クローゼットを片付けるコツと書きましたが、正確にはクローゼットを整理・収納するコツになります。
不要なものを処分し、使いやすい状態を作ることで、整頓された使いやすいクローゼットを作るために、まずはまとまった時間を用意してください。
そして、
- クローゼットのものをすべて外に出し
- 要るものと要らないものに分け
- 物をグループ化し
- クローゼット内に物の定位置を決め
- 定位置に物を戻していきます
クローゼットの物をすべて外に出す

クローゼット内をからっぽにします。
クローゼットにおいてあるタンス・衣装ケースなどの中身も全て出してください。
出したものは、洋服・バッグ・靴などアイテム別にし、季節もわかるようにしておくことが大切です。
要・不要で分けで処分する
アイテムごと、季節ごとに不要なものを処分していきます。
過去1年間使用しなかったものが使われる可能性は低いです。3年間使わなかったものは思い切って処分しても良いでしょう。
物の要・不要の分け方はこちらの記事で詳しく紹介しています。
⇒(準備中)
すぐに捨てようと思ったものは簡単ですが、悩んでしまった物を即座に処分する必要はありません。
検討用のBOXを用意し、箱に入れておくだけでもOKです。
検討BOXが多くなってしまう場合は、月額250円~の収納サービス|サマリーポケットで一時的に保管する方法もおすすめです。
昨年実際に預けてみた体験談も参考にしてください。

月額250円~の収納サービス|サマリーポケットを使うことで、物を保管しておくだけで費用が掛かることが意識出来ます。
アイテムごとに写真を撮影して保管してくれるサービスもあるので、要・不要を検討しやすくなります。
物をグループ化する
クローゼットに戻す物が決まったら、次の点でグループ化していきます。
- 所有者別(パパ・ママ・子供・・など)
- アイテム別(洋服・バッグ・くつ・・など)
- 季節別
- 使用頻度別
使用頻度の高いものは取り出しやすい位置に戻すと便利です。
立った時に胸から膝の高さが取り出しやすい高さになります。
クローゼット内の定位置を決める
クローゼット内のどこに何を置くか計画を立てます。
思い出の品は高い棚の上に置く、頻繁に使用する洋服はハンガーにかけるなど、ルールを決めていきます。
クローゼット内の定位置の決め方のポイントはこちらの記事で紹介していきます。
⇒(準備中)
定位置に物を戻す
定位置が決まったら、物を戻していきます。
クローゼットを綺麗に保つには
クローゼットを綺麗に保つには
- 決めた定位置を守ること
- 新しく物を買うときは定位置を決めてからにすること
- 定位置は定期的に見直すこと
の3点を意識することが大切です。
決まった定位置を守ることを意識するだけで、クローゼットは片付いた状態が続くでしょう。
物を購入するときに、クローゼット内に定位置が作れない時には、何か物を処分してからの購入がおすすめです。
また、定位置は一生同じである必要はありません。
季節の変わり目や、ライフスタイルの変化に合わせて、定期的に見直すことが大切です。
物が多いクローゼットを片付けるポイントまとめ
クローゼットが片付かない、物を探すのに時間がかかると感じたら
- 物が多く捨てられない
- 片付け方がわからない
- 時間がない
ことが原因の可能性が高いです。
そんな時は、
- クローゼットの中の物をすべて出し
- 物の要・不要を決めて不要なものを処分し
- 必要な物は分類し
- クローゼット内に定位置を決め
- 定位置に物を戻す
ことが重要です。
1日5分物探しをすると、1年間で1,825分(30時間25分)もの時間を探しものに充てていることになります。
年間1日以上を探しもので費やしていると思うとぞっとしますよね。
最初の整理には時間がかかるかもしれません。
ですが、きれいになったクローゼットで気分の良い生活を送り、探し物をしなくて良い毎日を手に入れましょう。