宅地建物取引士

宅建は役に立たない資格?役に立つ業界もある?

2021年10月の宅建士資格試験が終わりましたね。

難しかったという声も多く聞かれていますが、私は・・・自己採点で合格点目安と言われている35点に届きませんでした。

残念ですが仕方がありません。もう一度勉強をし直して、来年再チャレンジしようと思っています。

と同時にこの反省点を生かして、勉強方法を見直そうと考えています。

ユーキャンの宅建講座の評判を見て実際に受講してみた感想を紹介 2021年10月に宅地建物取引士の試験合格を目指して2020年10月末に勉強を開始しました。 みく 平均勉強期間6か月の...

世間では、宅建資格は今どき役に立たないなどと言われることがありますよね。

そんな情報を見かけると、凹みますし挫けます。

この記事では、役に立たないと言われがちな宅建資格について

  • 宅建が役に立たないと言われてしまう理由
  • 宅建が役に立つ場面はどこか
  • 役に立たなくても宅建を受ける訳
  • 宅建で学んだことが活かせる資格

をご紹介していきます。

「人生に無駄なことはない」というのが、私の根本の考えです。

そして、宅建資格のための勉強は決して無駄ではないと今でも思っています。

宅建は役に立たない資格だと言われる理由

宅建の合格率は15%~17%、合格ラインは70%(50点満点で35点)と決して簡単な試験ではありません。

時間をかけて勉強し、民法など法律も理解した上で臨む必要があります。

また、宅建士には次の3つの独占業務があり、これらは資格を持っている人にしか出来ない仕事です。

  • 重要事項の説明
  • 重要事項説明書への記名押印
  • 契約書面への記名押印

「宅建士じゃなければ出来ない仕事」があるにも関わらず、なぜ役に立たないと言われてしまうのか、それには次のような理由があります。

不動産業界でなければ役に立たない

宅建士の資格が、資格として役に立つのは不動産の売買等を行う業界だけです。

とても限られた世界でしか役に立たない資格と言えます。

とはいえ、勉強をしていくと民法の知識が必要となり、重要事項説明書に書かれている内容ももちろん理解しなければなりません。

それは、あなた自身が家を購入しようと思うときに、役に立つ知識です。

専門家が難しいことを言っているから良くわからないけどサインしちゃおう・・という状況を避けることが出来ます。

不動産業界では持っていて当たり前

不動産業界への転職を考えたときに、宅建士資格を持っているからということが強みにはなりにくいです。

なぜなら、業界では持っていて当たり前の資格だから。

「運転免許は持っていないけど運転手になりたいです。」という思いは、これから免許を取って頑張れば良いので、必ずしもマイナスにはなりません。

ですが、「運転免許を持っているから運転手として働きたいです。」と言われても、それだけでは雇ってはもらえません。

同じように、宅建士の資格があるだけでは、不動産の業界では受け入れにくいのです。

逆に言えば、不動産業界で働くなら持っていてほしい資格とも言えます。

宅建士資格が役に立つ場面はどこ

宅建士資格が役に立つ場面は主に

  • 不動産業界
  • 金融業界
  • 日常生活

があげられます。

不動産業界で役に立つ資格

不動産業界では持っていて当たり前と言われるほどの資格です。

それは、不動産業者は事務所の従業員5人に1人は専任の宅建士を置かなくてはならないというルールがあるからです。

専任の宅建士が不足している状態での営業はできません。

会社として資格取得を支援しているところがあれば、宅建士資格の保持者への手当てを支給する会社もあります。

会社には、宅建士資格を持った従業員を育てなければならない理由があるのです。

また不動産業界で行っている、不動産や相続に関するセミナーには、宅建士資格を持った講師が招かれていることが多くあります。

不動産業界で社員として働くだけでなく、契約で講師として働くという選択肢も広がります。

金融業界で役に立つ資格

金融業界では専任の宅建士が必要ということはありません。

ですが、住宅ローンを組むために不動産を担保に入れたり抵当権を設定したりと、宅建士資格の知識が役に立つ業界です。

また、銀行等では頻繁に不動産や相続に関するセミナーが行われていますが、セミナー講師としても宅建士資格は役に立ちます。

日常生活で役に立つ資格

不動産と言えば、一生に1回あるかどうかの大きな買い物です。

もし、あなたが家を買うことになった場合、宅建士資格の知識はとても役に立ちます。

難しい用語が並べられた重要事項説明書も、何が書いてあるか、どこに注意したら良いかがわかるのは強いです。

プロの言うとおりにするだけでなく、自分で考えて正しい選択が出来るようになりたいですよね。

宅建で学んだことが活かせる資格

宅建資格では、民法の知識を必要とする場面が多いです。

そのため、法律系を学ぶような資格、例えば

  • 行政書士
  • 司法書士
  • 不動産鑑定士
  • 土地家屋調査士

といった資格の足掛かりになる資格と言えます。

FP技能士も宅建士資格で学んだ不動産・相続の内容が含まれているので、関連資格として挙げられることが多いです。

私は、FP技能士資格⇒宅地建物取引士の順番の方が、入りやすいのではないかと感じました。

また、

  • これから家を買うことを考えている人
  • 将来土地の相続が発生しそうな予定がある人

には、知っておきたい知識がたくさんあります。